KU 神奈川大学 工学部

派遣交換留学体験談 梅原 奈津子(機械工学科)

私は、神奈川大学の派遣交換留学制度を使ってドイツのクラウスタール工科大学に約半年間留学しました。私が留学をしようと思ったきっかけは、毎日5限に神奈川大学国際センターにて開講されていたKU TOP Englishという英語力UP集中講座へ参加していたことでした。毎日90分間英語でのみ会話し、海外留学を志す人たちと一緒に勉強していたことで、いつしか私も留学して自分の英語力が世界でどのくらい通じるか試してみたいと思うようになりました。留学先としてドイツを選んだ理由は、私の専攻である機械工学においてドイツは先進国であり、さらに神奈川大学のドイツ協定校の中に私が留学を決めたクラウスタール工科大学があったからです。留学する前はKU TOP Englishで英語を学んでいたので英語力に自信を持っていた私でしたが、いざ留学して実際に技術英語という工学系の科目を受講してみると、講義で扱っている専門的な話をよく理解できませんでした。また、周りの学生たちが積極的に自分の意見を発言しているのに自分は何も言えず、とても恥ずかしく悔しい思いをしました。私が受講していた授業はすべて私の他に日本人がいなかったので誰かに日本語で相談することも出来ず、絶対に聞き逃せないというプレッシャーもあり、授業についていくのが大変でした。しかし、グループワークで他の学生が私を置き去りにせずに意見を聞いてくれ、また先生のオフィスに通って試験勉強をさせて頂いたお陰で最終的には無事に単位を取得することができました。授業の種類やクラスに関わらず、他国の留学生や現地の学生は皆積極的に発言します。日本で授業を受けているときには自主的に手を挙げることなど考えられなかった私が、ドイツにいる間にどんどん自ら発言できるようになり、自分の成長を実感することが出来ました。

モルダウ川にて

クラウスタールツェラーフェルトの風景

現在、私は就職した会社で鋳造部の生産技術係のメンバーとして仕事をさせて頂いています。そこでは、アメリカのエンジンメーカーとの打ち合わせに技術者として参加し、先方へ英語で報告する機会も頂いています。そのような場面では、英語力だけではなく、積極的に鋭い質問をぶつけてくる先方の意図を理解する力、また臆することなく渡り合う度胸についても留学経験が活きていると感じます。その他、業務上外国の監査機関による監査を受ける際には、予約から監査立会まで英語で対応することもあります。

独ハノーファーで開催されたアグリテクニカ2017

学生時代、先生方から英語が大事と聞いていても実際にここまで活用できる場面があるとは想像していませんでした。私は留学を経験したことで大きな仕事に立ち会う機会や仕事を任される機会が他の同期の方に比べて恵まれていると身をもって感じています。今後も留学で得た経験を無駄にしないよう勉強を続け、自分を高めていきたいと思います。

一人で行ったチェコ

大学正門前の教会