工学部Q&A

経営工学科

経営工学という学問はどこから始まったのですか?
経営工学(IE)はアメリカのテイラーがはじめた科学的管理法からはじまります。これまで工場に資金を投入したり機械を導入すると生産性が上がるとかん違いして過去200年にわたり失敗してきました。 世界中の企業はIEにより生産性を50倍(ドラッカー博士)にまで高めました。 世界的な経営学者であり社会学者のドラッカー博士は近代社会を築いたのはダーウイン、フロイド、マルクスといわれてきましたが、ソビエトの崩壊でマルクスでなくテイラーにかわるべきであると述べております。 テイラーは人類の歴史ではじめて「仕事」の研究をしました。いかにすれば人々は苦労せずに仕事をして、生産性を向上させるかの方法を提案し実践しました。その考えはあらゆる産業に利用されています。
工学の中でも機械や電気工学と異なることを教えてください?
経営工学は「人、モノ、金、情報、知識、設備、原材料、工程」を対象にしてそれを統合化したシステムを設計し設置し運営し、問題点をカイゼンします。その基礎には機械工学や電気工学があります。 機械工学や電気工学は歯車、材料、電子などの固有技術を学びます。経営工学はこの2つの工学の固有技術の基礎を理解したうえで、それを利用して情報システムを含む経営工学の各手法を用いて最適な生産や流通システムを設計し管理します。 その技術をさらに統合化して世界規模での生産流通とロジステクスシステムの構築をします。まさに経営と直結した学問です。
神奈川大学の経営工学科の70年を超える歴史とは?
アメリカのテイラーがはじめた科学的管理法を日本に導入した上野陽一先生が神奈川大学で能率学として70年余り前に講義しました。70年を超える伝統は多くの優れた卒業生を送り出しました。 経営工学科(旧工業経営:英語では同じIndustrial Engineering)の多くの卒業生が上場企業の幹部として活躍しており、神奈川大学の誇りでもあります。 全国の大学ランキングではユニークな学科として雑誌でも高い評価で取り上げられました。早稲田大学とともに日本で一番古い伝統をもつ学科です。
なぜモノづくりが大切なのですか?
日本は昔から資源のない国です。豊かな生活を送るには優れた製品を開発し製造して利益を得て、その利益により海外から食料やエネルギーを購入しております。 自動車会社は海外から鉄を購入して車体やエンジンを生産して国内や海外に輸出しております。海外から購入した鉄鉱石に「付加価値」を加えて高い価格の製品にして利益を得ております。 このように日本は、これまでモノづくりをして繁栄してきましたし、これからもそのことが重要なのです。特に経営工学はモノづくりに付加価値を高めるためのいろいろな手法をマスターし企業で活躍できるようなカリキュラムになっております。
メカトロニクスによるモノづくり教育とは何ですか?
メカトロニクスとはメカニズム(機械)とエレクトロニクス(電気電子)の結合した用語です。モノづくりの基本技術です。学科には最先端のメカトロニクス装置を導入して教育と研究に利用しております。 メカトロニクスはセンサーに反応した品物をコンピュータにより計算し、アキュチエータ(モータや空気圧などの動力源)が動いてメカニズム(歯車など)の装置を動かします。学科にはメカトロニクスを構成するあらゆる要素装置を準備しております。 さらに、ロボット、フリーフロライン、オルゴール生産ラインなどで管理技術を用いてモノづくり教育をしております。
経営工学の中で日本独自の手法がありますか?
カイゼン、QC活動、カンバン方式など日本独自のいろいろな経営工学手法が開発されて世界中で活用されています。中でもアメリカの産業を甦らせた方法が「タグチメソド」とも呼ばれる管理手法であります。 田口玄一博士が独自に開発した手法です。優れた品質の製品を出すための手法で製品の開発設計から製造までを対象にした手法です。 「タグチメソド」を適用するか否かで生産性、品質を数百倍に向上し、優れた品質で信頼性の高い商品の開発に利用されています。

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